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確定拠出年金のポートフォリオ管理の考え方 [確定拠出年金]

私の勤務先でDCが導入されたのは2011年末のこと。
当初は「DC内でのポートフォリオ管理」でしたが、2年前に「全資産の中の一パーツとしてのDC」に方針転換をしました。

導入当初はDC内と特定口座でのポートフォリオを分けて考えていました。
リバランスもDC内で実施すれば良いと思っていたのですが、「非課税」というメリットを活かしきれていないような気もしていたのです。
そこで、非課税メリットを最大限享受すべく全資産の中の1パーツとしてのDCという方針に変えたのですが、そこへ至るプロセスと決定打は以下のポイントです。
[1]DCを含む全ての資産から成り立つ目標ポートフォリオ(現在の引っ越しのゴール地点)を決定する。

[2]金額ベースで各資産の目標額を算出する。
→総資産額×各資産クラスの%

[3]リターンを期待できるクラス(=株式)の金額を確認する
→該当するのは 日本、先進国、新興国
※幸いにも私のDCには上記インデックスが全て選択肢としてありました。(ただし、日本は225)
その結果、全体像からみた先進国株式・新興国株式の目標金額と今後の投資金額、DCでの投資金額を比較すると
全体の先進国株式投資額>全体の新興国株式投資額>DCの投資額
となりました。
つまり、DCで一つのアセットクラスに全力投資してもそれ以上に特定口座を含めた全体での投資額の方が大きくなったのです。
計算時点だけでなく将来にわたる投資額を考慮しても上記の前提条件は変わらない(予定)でした。
これが一番の決定打です。

[4]将来の期待リターンとしては新興国>先進国…なのですが、ここで信託報酬を考慮にいれた。
→私の勤務先の場合、新興国株式ファンドのコストは特定口座と変わらなかったのですが、先進国株式のコストは約半分だったので、先進国に白羽の矢がたちました。
 DCの場合、60歳まで引き出せないお金…ということは、入れっぱなしの可能性が高くコストの影響は無視できません。




というわけで、私の現在のDCの活用法は「先進国株式インデックス」に全力…ということになっています。

ただ、DCでの拠出額と同程度しかDC外での資産がない場合など、上記のよう[3]という条件でなければ全体のポートフォリオと同じようなカタチでDC内のポートフォリオを作成していたと思います。
実際、DCスタート当初はそのように設定していました。
リスク・リターンだけでなく、投資額全体との兼ね合いをみた上でDCのポートフォリオをどうするのか考えれば良いでしょう。

と、いうものの先日勤務先でちらっと配信されたのDCについての概況に勤務先の人たちがどのような商品に投資をしているのかの年齢別の全体傾向が出ていました。
それによると、全年代(20〜50代)で半分以上「元本確保型」の商品。
外国株式に至っては数%という状態でした…。
委託先の会社が引き受けている全体の昨年の平均リターンは6%なのに、勤務先の全体の平均リターンは4%だったらしい…。もったいない…[がく~(落胆した顔)]

ま、導入当初に1時間半程度でざーっと垂れ流されたDCという制度概要と投資教育もどきではこんなモンなんでしょうね。
この4年間で継続教育なんてまったくなかったですしねー。
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